自転車は、何故倒れずに走れるのか?
世の中の人で・・・少なくとも日本人の中においては、自転車に乗れない人、というのにはめったにお目にかかれないだろう。道行く人を眺めていても、田舎道ではそのほとんどが車、あるいは自転車に乗っているのが普通である(田舎では、徒歩の人は学校に向かう生徒たちか、会社の休憩にランチに来ている人たちか、飲み屋あたりをうろついてる人たちくらいしかいない)。徒歩で5分以上かかると「遠い」とみなされるので、普通車の運転免許、そして免許がなくて誰でも乗れる自転車というトランスポーテーションは、幼少の頃必ず親の責務として、あるいは子供の義務として教え覚えなければならない「たしなみ」なのである。小学校に上がる前の子供たちは、必ずと言っていいほど父親から自転車に乗る特訓を受け、高校を卒業すると同時にその春休み、あるいは夏休みは自動車教習所に通うことを義務付けられる。

四輪車というのは、アクセルとブレーキが踏めればとりあえず動く。倒れることもない。過去の交通手段だった馬も、仲良くなりさえすれば振り落とされずに走ることが出来る。しかし、自転車は、まず、「倒れずにまっすぐ走る」ことから始めなければならないのである。これがなかなか難しい。教える方も、後ろで自転車をまっすぐ立つように支えながら、「背筋を伸ばして!バランスとって!!ホラホラ!!」なんて声をかけるのだが、その「バランスを取る」というのが理屈ではなかなか説明できるものではなく、しかも一番のポイントとなるわけで、だから、自転車というのは、体で覚えるものなのである。幾度も転倒し、擦り傷と青あざに泣きながら、それでも起き上がり、泥まみれになって体得する技なのだ。自転車を練習したあのときほど、父が星一徹に見えたことはないだろう。私の記憶にも、父の怒鳴り声と、神社の参道と、夕焼けと、何故だか松の木の根っこがありありとよみがえってくる(転んだ時に目の前に根っこがあったのかも)。

しかし、いったん乗れるようになると、何故あんなに苦労したのか、もうすっかり忘れてしまう。補助輪つきの自転車だと、車輪が穴にはまったときなどに苦労するが、二輪車はとても快適だ。普通に乗っていて転ぶことなどまずありえない。
しかし、しかしですよ。
人が乗ってない自転車は、支えがないと倒れてしまうのである!でも、人が乗ってペダルを踏むとまっすぐ走る。しかも快適。これって、すごく不思議じゃないですか???

そう思って、早速ネットで検索。見つかりました。
asahi.comのこのページ
子供向けの科学を教える特集ページだが、それこそ子供でもわかるように説明してあるのでわかり易い。車輪の回転によって得られる「ジャイロ効果」というのがそのヒミツらしい。コマや十円玉が回転しながら立つのと同じ原理だ。自転車の場合は、これに「バランス」も加わる。幼い頃の特訓で体得した三半規管の学習が、自転車に乗るのを助けるのである。

そう考えると、自転車って、三位一体ならずも二位一体の乗り物なのだなぁ・・・と改めて感慨深く思える。人間の存在が加わって初めて完成するのが、自転車という乗り物なのだ。車はリモコンでも動くし、人馬一体といえども馬は人間なしでも勝手に走るんだし。

リモコンといえば、車も、ヘリコプターも、船も見たことがあるけど、自転車のリモコンってないなぁ・・・やっぱ、リモコンじゃ無理??(笑)
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by nasuka00 | 2006-04-09 11:05 | bike
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なかなか旅に出られませんが、旅行に行ったつもりで一筆。
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