変速3×8!?
ついに手元に届いたルイガノTR1。 ドカンと置かれたその体を包むダンボールを、ラジオペンチとカッターを用いて丁寧に解体した(ラジオペンチは、ダンボールを留めているデカくて強力なホチキスの針を引っこ抜くのに必要なのである)。徐々に姿を見せる黒光りした筐体。シティサイクルなどとは比べ物にならない安定感のあるフレームだ。美しいひし形を描くそのフォルムは、計算しつくされた心地よい走りを乗る者に約束してくれるだろう。太くて握りやすいグリップ。むき出しのタイヤは大地の鼓動をそのまま伝えてくれる。銀色の光を放つチェーンが幾重にも重なり、さながら巨大な置時計の歯車を思わせる。 自転車というのは、なんて美しい乗り物なんだろう。 と、悦に入るのはここまでで、グリップに付いている変速レバーを見て思わずビビッてしまった。 なんと、左右両方に付いているのである! 今まで、3段変速の自転車に乗ったことがあるが、変速レバーは右手にしか付いていなかった。先日買った妹のクロスバイクも右だけだ。何で左にもあるの??おそるおそるダイヤルを眺めてみると、右側のメモリは8、左のメモリは3がMAXのようである。 8と3。 一体、何を表すのだろうか。 しかし、その暗号を解読する前にともかく乗ってみたくなった私は、ええいままよとデフォルトのメモリ、左1、右8の状態で走ってみることにしたのである。ところが走り心地はいたって快適。今まで乗ってきたママチャリとは比較にならない軽いペダリング。スイスイと飛ぶように走る。思わず目的地を通り過ぎる勢いである。理屈がわからなくてもちゃんと走ってるってことは、ともかくいい買い物をしたということだろう、とひとまず安心した。 さて、それでも3と8の謎が解けないとなんだか前頭葉後部までは来ているけど思い出せない漢字のようで気分がよろしくない。先日買った本を引っ張り出して、どこかにヒントが書いてないかとつぶさに調べてみた。 あったあった!! 本によると、右側は後輪のシフト、左側は前輪のシフト、ということである。つまり、左右の変速の組み合わせによって、3×8=24段階のスピード調節が可能、ということなのだ。なるほど、そういうことか!!・・・と納得するのはまだ早い。問題は、どの道を走るときに、どの変速の組み合わせを使えばいいの??ということなのだ。 基本的に、数が大きくなるほど、スピードが出る。スピードが出るということは、負荷が大きいということだ。つまり、1×1の組み合わせが一番負荷が小さく、ということは坂道を登ったりするのに適しており、対して3×8の組み合わせは最大の負荷がかかるので、下り坂や追い風で勢いに乗るときに使えばいい、ということか。本によれば、普通の道を走るときには左側の前輪ギアを中間の2に設定しておき、右の後輪ギアで負荷を調節すればよい、ということであった。2度目の試乗のときは、早速その設定を試してみた。前輪シフトを1段階上げるだけで、かなり負荷が増える。後輪シフトは6がちょうどいいくらいであった。 前で大きく後ろで細かく。 ギアチェンジの基本はこういうことなのだ。
by nasuka00
| 2006-04-02 15:41
| bike
|
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
Memo
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||